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同行(同業・どうぎょう)式

讃岐(香川県)には、地域特有に古くから伝わる婚礼の風習があります。そのひとつ、「同行(どうぎょう)式。」※「同業(どうぎょう)式」とも言います。「仏様参り(ほとけさま まいり)式」と同時に、花嫁は、嫁ぎ先の家の近所の人たちにも「これからもよろしくお願い申し上げます」とご挨拶し、お土産を渡すのが、讃岐(香川県)のしきたりです。これを「同行(同業・どうぎょう)式」と言います。

※挨拶の仕方は、同じ市や郡の中でも地域によって違います。以下に、「同行(同業・どうぎょう)式」の具体的な進行について【讃岐の婚礼風習 「同行」 御席 シナリオ】をまとめます。どうぞ、ご活用ください。

【讃岐の婚礼風習 「同行」 御席 シナリオ】

※新郎家が、新婦を迎える場合で表記しています。
※新婦家が、新郎を迎える場合は、新郎→新婦に代わります。

同行(同業・どうぎょう)式

同行皆様が着座しているお席場。両家が着座する末席に対し、上席には同業の代表者が着座します。

進行役:「新郎(新郎姓)家、御尊父様と新郎(新郎名前)様が、皆様にご挨拶に上がります。」
新郎父・新郎:(新郎父が先頭、次に新郎)入り口で一礼。黙って、末席に入場。
※上席新郎父、下席新郎。

同行(同業・どうぎょう)式

新郎父:「本日はお忙しいところ、お集まりくださりありがとうございます。また先日来、過分なるご厚志(お祝い)をいただきありがとうございます。おかげさまで(長男・次男・三男など)(新郎名前)も、伴侶を迎えることができ、ようやく独り立ちとなります。皆様には、今まで同様に末永くお付き合いいただきますようにお願いします。」(←このような趣旨の挨拶をします)

同行(同業・どうぎょう)式

新郎:「(新郎姓)家(長男・次男・三男など)(新郎名前)です。本日は、皆様にお集まりいただきありがとうございます。今日からは二人で新しい生活が始まりますが、今後ともご指導のほどよろしくお願いします。」(←このような趣旨の挨拶をします。)

同行(同業・どうぎょう)式

進行役:「乾杯のご準備をいたします。」

同行(同業・どうぎょう)式

同行代表:乾杯の発声「どうか幸せなご家庭を築いてください。乾杯!」
新郎父と新郎:(新郎父が先頭、次に新郎)「皆様、ごゆっくりお楽しみください」と末席より退場。入口で一礼。

同行(同業・どうぎょう)式

新郎母・新婦・新婦母:(新婦を先頭に、新郎母、新婦母の順に)入り口で一礼。黙って、末席に入場。
※上席新婦母、中央新婦、下席新郎母。

同行(同業・どうぎょう)式

新郎母:「本日はお忙しいところ、(長男・次男・三男など)(新郎名前)の結婚にお集まりいただき、ありがとうございます。また先日は、たくさんにお祝いをいただきありがとうございます。挙式は、(この後・・・にて行いますが)(先ほど・・・にて執り行いましたが)、皆様にご紹介をさせていただきます。こちらが(長男・次男・三男など)(新郎名前)の嫁で、(新婦名前)と申します。皆様には、何かとお世話になります。よろしくお願いします。」(←このような趣旨の挨拶をします。)

同行(同業・どうぎょう)式

新婦母:「私ども(新婦の実家の住所)より参りました(新婦姓)と申します。このたびご縁がございまして(長女・次女・三女など)(新婦名前)が(新郎姓)家に嫁いでまいりました。なにぶん、ふつつかな娘でございますが、皆様方には末永くどうぞよろしくお願いします。」(←このような趣旨の挨拶をします。)

同行(同業・どうぎょう)式

進行役:「それではこれより、『新婦様 皆様方 お仲間入りの御盃の儀』を始めさせていただきます。」

同行(同業・どうぎょう)式

◆お仲間入りの御盃の儀
一献目:新婦(三度で飲む)→同行代表(三度で飲む)
※同盃で飲み交わす

同行(同業・どうぎょう)式

二献目:同行代表(三度で飲む)→新婦(三度で飲む)
※同盃で飲み交わす

同行(同業・どうぎょう)式

三献目:新郎母(三度で飲む)
※留の盃

同行(同業・どうぎょう)式

進行役:「簡単ではございますが、これにて御盃の儀は、めでたく納めさせていただきます。先ほどもございましたが、新婦様のお名前は(新婦名前)とおっしゃいます。これからも幾久しくお付き合いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。」

同行(同業・どうぎょう)式

新郎母・新婦・新婦母:(新郎母を先頭に新婦、新婦母の順に)末席で一礼後、黙って退場。入口で一礼。
進行役:「簡単ではございますが、(新郎姓)家より(新婦名前)様のお仲間入りのご挨拶をさせていただきました。引き続き、皆様方には、ごゆっくりとお楽しみください。」

「同行(同業・どうぎょう)式」

「同行(同業・どうぎょう)式」には、大きく分けて次の方法があります。

  1. 結婚式当日、「仏様参り(ほとけさま まいり)」の後、近所の人に集まってもらい、その時に挨拶する。酒宴を開き、花嫁が近所の代表と「固めの盃」を交わす。
  2. 結婚式当日、「仏様参り(ほとけさま まいり)」の後、新郎のお母様に伴われてご近所に挨拶に回る。
  3. 新婚旅行から帰ってから、新郎のお母様に伴われてご近所に挨拶に回る。
  4. 新婚旅行から帰ってから、近所の人に集まってもらい、その時に挨拶する。酒宴を開き、花嫁がご近所の代表と「固めの盃」を交わす。または、簡易に行う場合は、茶菓の接待で行う。

また、讃岐(香川県)では、結婚披露宴に「同行」や「隣組」の代表を招くことが多くあります。

※尚、これらは、私藤田が、独自に集めた情報です。讃岐(香川県)内でも、地域によって異なる場合もあります。
 どうかご容赦くださいませ。
 また私の及ばない情報もあるかと思います。皆様からもご教示いただきたいと思います。どうぞお寄せください。